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妊活中に薬を飲んでも大丈夫?

普段は気にせず飲んでいる風邪薬や痛み止めでも、妊活期間は受精卵への影響がきになるもの。

もし、妊娠していることに気づかず薬を服用してしまったり、予防接種を受けたら生まれてくる赤ちゃんは大丈夫なのかと心配になりますよね。 今回は、妊活中の薬や予防接種について解説していきます。

妊活中の薬と胎児への影響

ヒロコ:『妊活中に、風邪を引いてしまった時は風邪薬を飲んでも大丈夫なんでしょうか? もし、妊娠したことに気づかず、飲んでしまった時の事を考えると心配です。』

おっしゃる通り、妊活中に風邪をひいた時、受精や着床している可能性を考えて、服用を検討することは大切です。

大半の医薬品は服用しても、心配ありませんが、中には服用を控えたいものもありますから、正確な情報を持って判断しましょう!

妊娠週数を把握しよう

薬剤を飲んだことによる赤ちゃんの影響は妊娠期間によって差異があり、まずはご自身の妊娠週数を把握することが大切です。

一般的に、『妊娠○週目』という言い方をしますが、これは妊娠する前の最後の生理初日を『妊娠0週0日』として、『妊娠0週1日、妊娠0週2日・・・』と数えていき、生理初日から7日経過した『妊娠0週6日』の翌日が『妊娠1週0日』と数えられます。

月経周期28日の方ですと、生理初日の14日後の『妊娠2週0日』が排卵日と推定され、妊娠40週目(280日)が出産予定日となります。

●月経週数28日型でない場合は妊娠週数を修正

妊娠周期の数え方に例えられる場合、生理周期28日型を基準に説明されることが多いですが、月経の間隔には当然個人差があり、25〜38日周期の人が多いようです。

例えば、生理周期35日型の方ですと、生理周期28日型の方と比較して、排卵日が7日遅れていると想定し、最後の生理初日から数えて21日目が排卵日と推定されます。

薬剤が、生まれてくる赤ちゃんにどのように影響するかは、どの時期に服用したかによって違います。

市販の風邪薬や鎮痛剤など多くの薬は1〜2日で体内から排出されるため、胎児に影響を及ぼすことはありません。

しかし、角化症治療薬『エトレチナート(ガチソン)』や抗リウマチ薬『レフルノミド』、ニキビ治療薬『イソトレチノイン(日本では未承認)』など体内に長期間残るため、服用してから体に薬剤が残留している間を避けて妊活に取り組む配慮が必要です。

ですから、妊活中に病院で特別な治療を受けたり、風邪や体調不良で検診した際は、『妊娠の可能性がある』もしくは『現在、妊娠を望んでいる』ことを踏まえ、担当の医師に薬の使用を相談しましょう。

妊娠期間と薬の影響

ヒロコ:『例えば、妊娠したときにはお薬の影響はどう赤ちゃんに影響しますか?妊活中ですが、妊娠が分かってから慌てなくていいように知っておきたいです。』

薬の服用による赤ちゃんへの影響は、妊娠期間によって危険度が変化しますし、体のどの部位に奇形が現れるかも違ってきます。

では、妊娠期間ごとの影響の大きさと、胎児の体への影響を詳しくお話します。

服用した薬の成分は胎児に届く

妊娠中に薬を服用することで、胎児に影響が及ぶことがあります。

胎児は、胎盤を通して酸素や栄養素を供給したり、二酸化炭素や老廃物を母体側に放出したしています。 お母さんが服用した薬も同じように、胎盤を通って胎児の血液中に流れることがあります。

胎児の未熟な身体では、薬をうまく排出できない上に、尿として排出した薬が羊水に流れ、再び羊水から胎児の身体に戻ります。

妊娠期間と薬を服用した時の危険度

器官形成が進み始める妊娠初期は、特に薬の影響を受けやすく、大奇形を持つ原因にもなります。

また、器官によって形成の進行は違うため、薬による影響を受けやすい時期も異なります。 ご自身の妊娠期間を踏まえ、薬が胎児に与える影響の大きさを把握しておきましょう。

●無影響期:受精前〜妊娠27日目

まだ胎児の器官形成は開始されておらず、母体薬剤投与の影響を受けた受精卵は、着床しなかったり、流産してしまったり、あるいは完全に修復されるかのいずれかである。

ただし,残留性のある薬剤の場合は要注意である。

●絶対過敏期:妊娠28日目〜50日目

胎児の体の原器が作られる器官形成期であり、奇形を起こすかどうかという意味では最も過敏性が高い「絶対過敏期」である。

この時期には本人も妊娠していることに気づいていないことも多い。

●相対過敏期:比較敏感期:妊娠51日目〜112日目

胎児の重要な器管の形成は終わり、奇形を起こすという意味での過敏期を過ぎてその感受性が低下する時期。

一部では分化などが続いているため、奇形を起こす心配がなくなるわけではない。

●潜在過敏期:妊娠113日目〜分娩

胎児の重要な器管の形成は終わり、奇形を起こすという意味での過敏期を過ぎてその感受性が低下する時期。

一部では分化などが続いているため、奇形を起こす心配がなくなるわけではない。

出典:日本産婦人科医会(妊婦の薬物服用)

妊活中から注意しておくべき薬の種類

ヒロコ:『妊活中でも、受精や着床をしている可能性も考えて、これだけは避けたいという薬があれば知っておきたいです。』

そうですね。薬の中には、体内に長期間残ってしまうものもありますから、妊活中から知っておくといいと思います。

今回は、胎児への奇形などが大きく心配される『是非とも避けたい薬剤』と『慎重に使いたい薬剤』の2通りに分けました。

多くの人が常用するものばかりではありませんが、一般的にも手に入れやすい、ビタミンAなどビタミンサプリや 非ステロイド抗炎症薬ものも含まれていますので、十分に注意が必要です。

是非とも避けたい薬剤

●抗菌薬・抗ウイルス剤(リバビリン,キニーネ)
●抗高脂血症薬(プラバスタチン,シンバスタチンなど)
●抗ガン剤
●睡眠薬(フルラゼパム,トリアゾラムなど)
●抗潰瘍薬(ミソプロストール)
●抗凝固薬(ワーファリン)
●ホルモン剤(ダナゾール,女性ホルモン)
●ワクチン類(麻疹ワクチン,おたふくかぜワクチン,風疹ワクチンなど)
●エルゴメトリン
●ビタミンAなど

慎重に使いたい薬剤

●抗菌薬・抗ウイルス剤(アミノグリコシド系,テトラサイクリン系)
●降圧剤(βブロッカー,ACE 阻害剤,アンギオテンシン II受容体阻害剤など)
●抗けいれん剤(フェニトイン,フェノバルビタール,バルプロ酸など)
●抗うつ剤(イミプラミンなど)
●非ステロイド抗炎症薬(アセトアミノフェン以外の抗炎症薬)
●向精神薬(リチウム)
●利尿剤

プロフィール
葉子先生
都内で産婦人科医をしている葉子(ようこ)といいます。私自身2人の子供の出産・育児を経験した母でもあります。 妊活にはそれぞれの時期で必要なことが異なりますが、まだまだ誤解されている方も少なくありません。 このサイトでは元気な赤ちゃんを産むために必要なことを、専門家の立場からお伝えします。
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